夏にチムジルバン？氷の部屋が大人気！ソウルで話題の５選も紹介

連日30度以上の暑い日が続く韓国。

７月には２週間ほど連続して大雨が降り続き、梅雨が明けた２７日以降は一気に蒸し暑くなり、夏バテや夏風邪にかかる人が急増中です。

学校の夏休みも始まったこともあり、海やウォーターパークはたくさんの人たちでにぎわっています。

でも、韓国の夏を楽しむ場所は、野外だけではありません。

日焼けや熱中症のリスクがなく室内で快適に過ごせるある場所がひそかに人気なのをみなさんはご存知でしょうか。

天候に左右されることもなく、デートコースとしても人気のある場所とは？

温浴施設のチムジルバン（찜질방）です。

チムジルバンは韓国の伝統的なサウナ文化に根付いた温浴施設で、韓国式の健康ランド！

チムジルバンに行った方なら、「チムジルバンは冬に行く場所じゃないの？」と思うかもしれませんが、実は夏にも十分楽しめ、最近では外国人観光客にもブームになり「必ず行きたい場所」の１つです。

チムジルバンが夏の人気スポット！

チムジルバンは、健康維持やリラクゼーションの場として親しまれていますが、暑い夏にしっかり汗をかき血行を促し自律神経を整えることで、夏バテ対策にもなります。

しかも身体を温めることで、体内の老廃物を排出、皮膚美容、ダイエット効果もあるので、男女老若にかかわらず人気です。

チムジルバンの特徴は、さまざまな温度や湿度を持つサウナ室、ミネラル豊富な温泉、氷水の入った氷室、檜風呂やジャグジーなどが一般的。

ボディーケア―として、アカスリ、エステ、スポーツマッサージを体験できます。

お風呂場でアカスリを体験した直後の女性の身体を見たことがありますが、体がピカピカ、ツルツルになり身体全体が光に反射して光っているのをみて「これはすごい、お見事！」と目が釘付けになり、拍手をしたくなるほどでした。

腕のいいアカスリ名人がいるところはすぐに予約が埋まってしまうので、ご注意くださいね。

①チムジルバンで汗をしっかり流し、②お風呂に入り③休憩スペースで寝っころがったり、食べながら休んだ後は、①から繰り返します。

チムジルバンの特徴

多くのチムジルバンは24時間営業をしているため、観光や仕事の合間に利用したり、お酒を飲んだ後にホテル代わりに利用する人もいます。

地元の人たちにはリラックスできる場所として親しまれているチムジルバンですが、外国人の観光客にとっては、韓国の伝統的な文化を体験できる場所としても注目されています。

「日本にある岩盤浴と似ていますか？」とよく聞かれれるのですが、岩盤浴の温度は４５度～４８度ぐらいですが、チムジルバンは５０度から９０度ぐらいと思ったより温度が高めなのが特徴です。

部屋の中に入った瞬間から、じわじわと汗がでて体の内側から温かくなれます。

発汗や血流遠赤外線によって代謝を促進する黄土部屋、皮膚の老化防止にもいい塩の部屋、炭で熱を伝える炭釜部屋もあります。

「そんな高温サウナが夏になぜ人気？」と思うかもしれませんが、チムジルバンには涼しい氷の部屋やクーラの効いた休憩スペース、売店や食堂も完備なのでくつろいで休めます。

最新の施設では、マンガや映画を観れたり娯楽部屋、仮眠室も清潔でとても充実しています。

最近は特に、物価、電気·ガス料金の高騰しているので、家にいるよりもチムジルバンで過ごしたほうがエアコン代を気にせず過ごせるのも人気理由の１つです。

「チムジルバン」は、24時間営業のところが多くホテル代わりに宿泊できるところも多いですが、日中であれば、10000ウォン（１０００円）～17000ウォン（1700円）程度で利用できます。

氷のチムジルバン

夏の暑さから解放されたい方たちに人気なのが氷の部屋。

ひんやりした氷の部屋は(얼음방オルムバン)、体を冷やしたりリラックスしたりすることができます。

以下の３つの特徴や効果があります。

1. 冷却効果：夏などの暑い季節に氷の部屋に入ることで、体温が下がり、涼しさを感じることができます。外気温が高く、熱中症のリスクが高まるような日には、氷の部屋で一時的に涼み、体温を調節することができます。
2. 血行促進：体表面の血管が収縮したり、拡張を繰り返すことによって、血液の循環が活発になり血流が改善されるため新陳代謝が促進され疲労回復を助けます。
3. 美容効果：氷の部屋に入ることで、肌にハリやツヤを与えるとされる美容効果も期待されます。氷の刺激によって、肌の血行が促進され、毛穴が引き締まり、肌トラブルの軽減に寄与するとされています。

氷の部屋はチムジルバンの店舗のコンセプトによって様々です。

このように雪だるまが飾ってあるところもあれば、冷凍室のようなお部屋もありますので、いろいろな所へ行って、比べて見るのも楽しいですよ。

チムジルバンは男女兼用なので、子どもからお年寄りまでみんな一緒に入れます。

地べたに座ったり、寝っ転がってもいいので、自由にくつろげます。

この氷の部屋に入れば、あっという間に涼しくなって暑さも吹っ飛びます。

韓国式チムジルバンの楽しみ方を紹介しますね。

休憩スペースでくつろぐ

休憩スペースは広く、大きなテレビが置いてあるのが一般的です。
空いている場所に自由に座ったり、寝っ転がったり自由にくつろぎます。

ヤンモリ（羊の頭）

韓国式のチムジルバンがベトナムのハノイでも人気なのですが、このようにタオルをヤンモリ（양머리ヤンモリ：羊の頭）にして、くつろぎます。

찜질방 + 양머리 + 마크 = cute pic.twitter.com/WRi4wxX2lK

— 리즘🍳 (@luvnpeacein9982) May 25, 2023

グループで遊びに来ている若者たちは、このようにタオルを頭に巻いて楽しむんですよ。
みなさんも一度やってみて下さい。

찜질방 양머리 기요미 커플#민홉 #jihope pic.twitter.com/UVwYMH1BqX

— 민홉 아카이브 (@truelovejihope) February 7, 2019

売店で必ず買うもの

チムジルバンでの楽しみは、たべること。

売店には、お菓子、ジュース、アイスクリームなども販売していますが、定番といえば、燻製の卵と梅ジュースです。

氷がたくさん入った梅ジュース（매실（メシル）茶）と、燻製卵はセットで購入！

茶色の燻製卵は、チムジルバンのシンボルのような存在です。

韓国語では、焼いた卵という表現で구운 계란（クウン ケラン）と言います。

あるテレビ番組でチムジルバンで燻製卵を相手のおでこや頭にぶつけて割るシーンが人気になったあとから、卵を頭で割る人が急増中です。

https://twitter.com/Hwasan_1004/status/1519259215206170625?s=20

ソウルで話題のチムチルバン５選

全国のあちこちにチムチルバン（찜질방）はありますが、日本から旅行でくるならソウルにあるチムジルバンへ立ち寄ってみてください。

今回はちょっと変わった個性があるチムジルバンを５つ紹介しますが、みなさんが宿泊される駅にも地元の人が通うチムジルバンがあるはずです。

ソウルで宿泊される際には、ホテルのフロントの人に、「近くにチムジルバン（찜질방）はありますか？」と聞いてみてください。

日本のスパのようにお風呂場にシャンプーやリンスが設置されてないところがほとんどなので、売店で購入するか持参するようにしてくださいね。

①東大門スパレックス

東大門スパレックス（스파렉스）

ショッピングの後に気軽に立ち寄れる東大門歴史文化公園駅からすぐのチムジルバン。
２４時間営業で日本人の利用者も多いです。

料金は朝の５時から夜の８時までは大人12000ウォン、小人は7000ウォン。夜間８時から翌朝５時までは、大人15000ウォン、小人は8000ウォンで利用できます。

平日の日中は、比較的空いているので、ゆったり過ごせますよ。

氷の部屋です。

②森の中漢方ランド

森の中漢方ランド（숲속한방랜드：スプソクハンバンレンド）

ソウルにいるとは思えない自然を満喫しながら、地元の人たちとローカルな雰囲気を楽しめる人気のチムジルバン。

野外炭窯汗蒸幕を体験したり、野外でサツマイモを焼いて食べれるなど他では体験できないことができるとテレビで紹介されたこともあり、団体客が多く週末はかなり混雑しています。

建物も古く、清潔感よりも古びた昔ながらのチムジルバンというイメージ。

売店、娯楽室、カラオケ、マッサージ室、ネイルアート、子どもの遊び場などがある大型施設です。

レストランが２階にあり、サムギョプサルまで楽しめます。

自然に囲まれた場所で、細かいことを気にせずローカルな雰囲気を楽しむならここです。

ソウルにある大型のチムジルバンの１つで、地下１階～４階まであります。

室内には、フィットネス、カラオケ、食堂、ネイルアート、マッサージルームが完備され、野外に公園、ゴルフ場、トランポリンがあります。

③パークハビオ

正式名称は、ソンパパークハビオウォーターキングダムウォーターパーク＆チムジルバン
송파파크하비오워터킹덤워터파크&찜질스파

ホテルパークハビオの付帯施設でもあり、清潔でキレイ。

デートや子連れのファミリーにも人気です。

ウォーターパークとチムジルバンを楽しむならハビオがおススメです。

▼ウォーターパークの様子▼
波のプールや、ウォータースライダーがあります。

▼チムジルバンの様子▼

平日の料金は、チムジルバン13000ウォン（1300円）
週末や祝日は15000ウォン（1500円）です。
料金が値上げする場合もあるので、その都度確認してください。

ウォーターパークで遊び、チムジルバンでゆっくり過ごせるソンパパークのハビオです。

▼ホテルのホームページも紹介します▼

④クラブＫソウル（ソンルン駅）

若者じゃないと入りづらそうな雰囲気のチムチルバンと言えば、クラブKソウル。

高級な雰囲気でデートコースにも人気な、おしゃれなチムジルバン。

外観もホテル風でオシャレすぎます。

しかも、入り口からみても全くチムジルバンの雰囲気ゼロ。

「ホテル？それとも美術館？」と思うほど、清潔でおしゃれなクラブケイソウル（클럽케이서울）。

注意点は、休憩スペースにある枕やブランケットはすべて有料。

オシャレなブックカフェ、パンやケーキも食べれるチムジルバンは韓国でここだけかもしれません。

平日の利用料は、サウナとチムジルバンを利用する場合は15000ウォン、週末は17000ウォン。（２０２３年８月現在）

カプセルホテルのように個別にカーテンで仕切って休める空間もあります。（追加料金）

ピラティスやヨガのゾーンでレッスンを受ける人がいたり、黄土の汗蒸幕の部屋やオンドル部屋が人気です。

▼興味がある方はホームページもどうぞ▼

⑤パラダイスシティーホテル　シメル

パラダイスシティー内スパシメル（인천 파라다이스시티 씨메르에서）

５つ星のホテルの中にあるチムジルバンなので、非日常を味わえる最高級の時間を過ごせるはずです。

水遊びも楽しめ、スパゾーンでもくつろげるリッチな空間を楽しむならここです。

利用料は、大人30000ウォン、子ども24000ウォンですが、ホームページからスパのチケットを購入すると割引で入場できます。（変更の可能性があるのでその都度確認をしてくださいね）

今後も、良さそうなチムジルバンがあればご紹介します。

夏バテ予防をしっかりして、８月も楽しんでください！

最後までお読みいただきありがとうございました。