韓国の子育て・教育

韓国ソウルで開催中「猫を描いた愛の画家ルィスウェイン展」





韓国在住のここまるです。

韓国の夏休みはとても短いので、計画を立て楽しくそして学びがある時間を過ごしています。

今回は、2022年6月9日~8月21日まで現代百貨店の文化ホールで開催されている「ルイスウェイン展」について紹介します。

以前にアメブロで今年の4月に韓国で上映された映画「ルイスウェイン」を紹介したことがありますがこの映画を見られた方はいらっしゃいますか?

彼の半生をつづったルイスウェインの物語

「この世はいつでも美しいと教えてくれたのはあなただったね。」

彼の半生をつづる物語と重ねながら彼の絵を楽しむ人も多いかも知れません。

ルイスウェインが描く猫の世界

韓国で初めて開催された「ルイスウェイン展」

루이스웬인 ルイスウェイン

夏休みなので全国でいろいろなイベントが開催されていますが、子どもと一緒に楽しめるこの展示会も大人気でした。

▼入場券の情報▼

現地で購入してすぐに入れます。

大人:12000ウォン
青少年:10000ウォン
子ども:8000ウォン

 

今回の展示会は、作家が最後に滞在したイギリスのベスレムロイヤル病院(現在は美術館)と作家の作品たちを出版したCris Beethlesのギャラリーと共同で計画されたものです。(パンフレットより)

6つのセクションごとにテーマがあり、例えば1つ目のブースでは、ルイスウェインを一瞬にしてスターにさせた猫のイラストが飾ってありました。

ルイスウェイン展を見たきっかけ

私がルイスウェイン展に興味を持ったのは、映画「ルイスウェイン」がきっかけです。

もしあの映画を知らなかったらこの展示会にも行かなかったと思います。

1980年にロンドンで生まれたルイスウェイン。

学校生活に適応できない時期を過ごし美術学校へ進学したがお父さんを早くに亡くし生活苦に陥り大黒柱としての責任を負うことになる。

でも常に金銭に困っていた一家。

その後も彼は結婚するがエミリー(奥さん)を結婚3年後にがんで亡くすという悲劇の連続。

愛する奥さんと猫と暮らした当時の猫の絵の数々が話題になり人気になるが、その後精神病を患い葛藤を繰り返す。

一つ一つの猫の表情には、彼の心の状態も映し出されていると言われますが、愛らしい表情をする猫を見て「猫の絵を描くときは心が穏やかで幸せだったのではないか」と思わせるような絵が多いことに驚きました。

どれも個性ある素晴らしい作品ばかりで感動しました。

展示会の様子

展示会には、多様な絵が100点ほど飾られています。

6つのブースで構成されていて動画を上映している部屋もありました。

1880年代に猫が人間のようなポーズをした絵。

バイオリンを弾いたり。

家族の死、金銭面の苦労・・その他にも悩みや悲しみがあったでしょう。

一つ一つの絵に登場する猫の表情が違うので、場面を想像しながら楽しめました。

私が一番気に入った絵はこちらです。

猫たちが卵を持ちながら競争している様子が絵本の1ページみたいですよね。

出口付近のお土産コーナーではポスター、はがきなど販売していました。

はがきぐらいは買っておけば良かったなあとちょっと後悔・・。

平日という事もあり、若い人、子供連れの女性が大半でした。

この猫の部屋のようなスペースはインスタスポット。

みんな順番に並んで写真を撮っていましたが、このコンセプトはいいですね。

今回ここに掲載しなかった画像(絵)がたくさんありますが、ルイスウエインが精神病を患い治療中に描いたと言われる絵もたくさん展示されていました。

結婚生活を送った家や街の風景、そして猫の絵はとても感性豊かで美しい物ばかりでした。

最後に

今回は夏休みに行ったルイスウェイン展の紹介をしました。

猫が好きな方だけでなく、
猫を好きじゃない人が見ても楽しめる絵画展でした。

昔から芸術家は猫を愛すると言いますが、ネコの存在自体を芸術だと唱える人も多い気がします。

猫の絵を描き続けたルイスウェインが語る言葉からもそう感じませんか。

Intelligence in the cat is underrated.
– Louis Wain
猫の知性は過小評価されている 
ルイスウェイン

言葉で表現できない感情を絵や文章、形で表現する創作は、見る人によって感じ方が様々です。

人に感動を与えたくさんの気づきをくれる芸術作品を見ると心が癒されるこの頃です。

これからも機会を探し自分の感受性を広げていきたいです。

ひーりんぐまっぷを通じて、韓国の日常や文化に触れていただくきっかけができれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。