実録!韓国の子育て・教育

「子どもとの会話が減っている?」子どもの心を開く会話法を学ぶ




韓国在住のここまるです。

韓国でトライリンガル育児しています。

4月と5月の2か月間、私は教育セミナ―に参加しました。
また、知人の紹介で数人の教育コンサルタントの方と話す機会も多くありました。

その中で必ず出て来た話題というのは・・・日常生活の中でスマホやメデイア依存が深刻だという内容でした。

ご家庭でもこんなことはありませんか?

・同じ空間にいても子供と会話をせずスマホに夢中になっていたり・・・

・親が話しかけると子どもがユーチューブにはまっていて上の空で話を聞いていたり・・・

スマホネグレクトという言葉も現代病の1つで、子どもの声かけに親がスマホをみながら、空返事をしていたり。

「子どもとのコミュニケーションをおろそかにする」という自覚のない育児放棄が増えているようです。

この前の授業参観では、先生が子ども達に調査した結果を公開したのですが、うちの子のクラスでは家庭での親子の会話が1日に2時間~3時間と回答した生徒が多くいました。

もし、「最近、子供と話す時間が減っている。」と感じたり、
「子供の心を開く話し方をしたい。」と思う方向けに私が学んだ親子の会話法を紹介します。

子供との会話で一番大切なことは○○だった。

いままで数々の教育セミナーに参加し、子どもとの会話法や家庭教育について学んできましたが、セミナーの主題や講師が変わっても、子どもと向き合っていくうえで一番大切なことはいつも同じでした。

それは、子供を尊重する」ということです。

どんな風に子どもを尊重すればいいのか?

子供との会話では、共感と意思疎通を意識した会話を心がけ、包容と、統制を上手に入れていくことでバランスを保つことができることが重要だと分かりました。

メンター型の親になるためには、ある時は子供を包容し自信感を高めさせることもあれば、ある時は子供の我慢力を養わせる厳しさも必要です。

子供を尊重し、親子の関係を理想な関係にするために、まずは子供との関係を悪化させる4つの会話型を減らしていかなければいけないのだと。

そこで、まずはご家庭で以下のような会話法を取り入れていないかをチェックしてみて見ることをおススメします。




子どもと関係を悪化させる4つの会話パターン

以下の4つの会話型は、子どもとの関係を悪化させる会話パターンです。

子どもに何気なく投げかける以下の4つのパターンのなかで、該当するものが二つ以上あると、子どもとの関係に悪い影響を持つ可能性があると言われました。

①指示型

②訓戒型

③断定型

④取り調べ型

1つずつ細かく見ていきます。

①指示型

指示型は、子どもが考えて行動する前に親が心配してあれこれと口を出す会話法。

例えば・・

親「歯みがいて。」

親「手あらった?」

親「ごはんだから早く座って。」

親「食べたら片付けて。」

親「早く着替えて。」

親「宿題やらないと。」

また、このような指示型の口調をする親の下で育つ子は、幼稚園や学校でお友達に命令、指示系の口調をする傾向があるようです。

子どもの口調が気になったら・・・
親の私たちが無意識に使っている口調を見直すことが必要とのことです。

私の体験談

私もつい子供が何度言ってもできるようにならない時は、あれこれ口出しをしてしまいます。

「歯磨いた?」なんて声かけは子供が幼稚園生の時だけに言う言葉だと思っていたのですが、コロナ禍に自宅でオンライン授業が続いた頃からうちの子は突然歯を磨かなくなりました。

「家にいる時間が長く歯を磨くのも面倒。」

「人と会う時はマスクをするから歯が見えない。」

そんないろいろな理由から、1日3回の歯磨き習慣が一瞬で壊れました。

子どもが歯を磨かかなくなった事に気づいてからは、私は「歯を磨いて!」という指示をする日々が続きました。

しかし、本人が意識が変わらない限りどんなに周りが言っても効果がないのです。

「宿題早くやったほうがいいんじゃない?」

「そんなに遅く寝たら明日の朝起きれないよ。」

「早く起きて!遅刻するよ。」

日ごろからこんな口癖を子供に言い続けていては、将来うちの子は自発的に生きて行けず、「指示待ち人間」になってしまうと思いました。

本人が気づくまで見守る。

気づかせるような質問をする。

しっかり失敗体験させるのもありかなと。

ただ、韓国では歯医者の治療費が高いので「お願いだから歯をきちんと磨いて・・。」と指示型というよりもお願いする時もあります。

朝が起きれないうちの子

うちの子は、朝起きるのが苦手でいつも決まった時間に起きれません。

長年指示系で、朝になると起こす声かけをしていましたが、ふと考えました。

「朝、気持ちよく起きれる方法はないか?」

真剣にいろいろ試したなかで、すぐに起きる方法がありました。

それは、これです。

 

昨日の夜も、「明日の朝ゲーム5分やっていいよ。」と言ったら、今日、私より早く起きていて、しかもすがすがしい顔つきで、ゲームをしたくて笑顔です。

うちの子にはこれが目覚まし時計より効果的だと知り本当に驚きました。

②訓戒型

訓戒型は、物事の善悪を教えさとし、戒めて、判断するような会話で子どもを諭す会話法。

「~しないと!」

「そうしたらダメだよ。」

「挨拶は、きちんとしないと。」

など倫理感や道徳性を強要しすぎるばかりに、子どもを委縮させる会話をしてはいけない。

韓国では子どもを委縮させずに育てたいと思う親が多いです。

子供には礼儀やマナーを教えつつも、自分の意見をきちんと言え、子どもに自信を持たせたいと思う親が多いため子どもの感情が委縮するようなことをすることも、されることも嫌います。

あるコンサルタントは、「○○に会ったら挨拶するのよ。」「○○に会ったらお礼をいいなさい。」など、先回りして子どもに道徳観を強要することもやめたほうがいいと言っています。

子供は親を行動や口調を見て学ぶものなので「いつかできるようになるから大丈夫。」ぐらいの気持ちでゆったり見守る姿勢も時には必要かもしれません。

私の体験談

私は、日本の独特な文化でもある「人に迷惑をかけない。」「礼儀正しくする」「謙虚でいる」などの道徳的な教育をとても誇りに思っています。

しかし、お箸のマナー、靴の脱ぎ方、食べ方などができていないと「いい習慣を身につけてほしい。」と願う思いから、つい「こうあるべき論」で語りだし、口調も厳しめになることがあるので、伝え方、言い方に気をつけるように努力しています。

③断定型

断定型は、子どもの行動パターンをみて決めつける発言をしたり追い詰める会話法。

その態度は何?

どうしてまた片付けないの?

勉強するのがいやなんでしょ?

またこんな散らかして、片付けができない子だね。

その態度はなに?

どうしてそんなことができないの?

この会話法は、子どものやる気、自信をなくさせ「どうせ自分なんて・・」と自尊心を低くさせてしまいます。

否定的かつ、追い詰める言葉で子どもをコントロールせずに、子どもの可能性を伸ばせる言葉を選び、「あなたなら大丈夫。」とやる気にさせる言葉を使うようにする。

私の体験談

私が疲れている時に限って子どもが部屋を片付けなかったり、いつも同じようなことで大騒ぎし兄弟げんかをしているのを見て、イラっとすることが多々あります。

こんな状態を見たとき・・・

「部屋が荒れ果てた状態」

「片付けたと言うが、服が脱ぎっぱなし」

「ささいなことで兄弟げんか」

『どうして毎回、飽きずに同じことができるのか?』不思議で仕方がありませんでした。

今までの子どもの過去の行動パターンをみて、つい決めつけ言葉が出てしまうことに気づきました。

「断定する言葉」は、繰り返し使うと子どもの滞在的自尊心を傷つけるのだと学んだあとからは、だいぶ意識するようになりました。

ある作家は、職場の上司に「お前はだめだ。」「お前は価値がない人間だ。」と幾度も言われているうちに「自分は生きてても仕方がない人間だと思いこみ死のうと思った。」と。

なんて言葉の魔力は恐ろしいのだと感じました。

私たちが使う言葉は、人を元気づけたり励ましたりするためにあるはずなのに、知らぬうちに大切な人を傷つけていることもあるので、自分の行動や発言をふり返ってみることはとても大切だと思いました。

一番身近な家族と話すときこそ「自分の感情に気づき、怒らず語りかける。」を意識しています。

いろいろ試したなかで、一番いい方法は感情が高まった時は、深呼吸をして調整します。

何かを伝えたい時こそ、ふーっと深呼吸をし、子どもの目を見てスキンシップをとりながら座ってゆっくり話しあうと理解し合える時があります。

④取り調べ型

子どもと会話をするけれど、内容を聞いて見ると監視をするかのような質問ばかりの取り調べ型法。

「宿題やった?」

「今日、書類提出した?」

「テストどうだった?」

「今日、塾で単語いくつ覚えた?」

韓国の子に「親とどんな会話をしている?」と聞くと、子ども達は「宿題やった?」「塾行った?」「テストどうだった?」と親から誘導尋問系の質問をされると言います。

このような行動を確認するような会話は子どものやる気を失わせ、親子の関係をよくする会話ではないと言われました。

「子どもが話したい話」、「子どもの心を聞ける話」を聞けるような質問をしながら、日常あったことを気楽に話せる雰囲気づくりが必要なようです。



私の体験談

昔さかのぼって、「ドリフターズの8時だヨ。全員集合」の歌はご存じですか?

私の年齢がばれてしまいますが・・

私は日曜日の8時になると、『ババンババンバンバン』の「ドリフのビバノン音頭」という楽しい歌の中で、加藤茶さんが合間に入れてくれた声かけで次の日の準備をしていました。

ババンバ バンバンバン♬

風呂入れよ

宿題やれよ

歯磨けよ♪

口調や語尾のあげ方で、全く印象が違うのがおわかりでしょうか?

「宿題やったかな♬」

「そうか、さすがだね!」

「学校のテストはどうだったのかな♬」

「そうなんだ。結構難しい問題でたんだ。頑張ったね。」

私は、いつも取り調べ型の会話になりそうになると、ドリフの歌を思い出して、楽しい口調で聞いたり、子どもに聞きたい質問をする前に、子どもが話したい事を聞いてあげるように心がけています。

そして、返事を聞いたら、ほめたり、励ましの言葉を添えるように心がけています。

自尊心が低い日本人が増えている

この効果的な会話法を上手に取り入れたら「自分は愛されている」、「自分は尊重されている」と子供は感じ自己肯定力が高く、自尊心が高い子に育つと感じませんか?

以下は日本の統計によると「自分自身に満足している。」と感じる人が年々減少していることが分かるデーターです。

日本人の自尊感情平均値は下がり始めているではありませんか。


出典STUDY HUCKER

そこでまずは親の私たちが自分を愛し、自分は大切な存在だと気づけば、次第に家族に対しても同じように「あなたは大切にされている」、「あなたはやればできる!」という自信を伝えられるのだと思います。

子どもの心を開かせる会話方法とは?

今までお話した「子どもとの関係を悪化させる4つの会話法」を見直すだけでも、親子の会関係がよくなるのを感じるかもしれません。

つい悪い4つの会話法がでてきそうになったら、以下のことを意識してみてください。

まずは、子どもの話を聞き感情を落ち着かせる。

①子供を尊重し受け入れる
子どもの心がどんな状況なのかを話す機会を作る。
忍耐心を持って、子どもの考えや感情を表現するのをまずはじっくり聞いてあげる。

②子供の心を理解する
話を聞きながら、感情に共感してあげる。

「疲れているんだね。」

「気分が良くなかったんだね。」

「そうだったんだ・・。」

「そうか。頑張ったんだね。」

と、相槌を打ちながら、子供の心に同調し理解を示す。

③最後まで話をさえぎらず聞く
子供を尊重しているのをしっかり知らせ、話をさえぎらず聞いてあげる。

スキンシップをする
子どもにしっかり愛情をつたえる。

話をするときは、感情的にならないように気をつけ目に見える事実だけを話すようにし、それに対して親がどう思ったか感情を付け加えて話す練習をする。

例;子供が宿題をやらないで塾に行くのを見たとき

「先生に出された宿題が終わってないで行くと、また宿題が増えていく悪循環になるからお母さんはそれが心配になるよ。」

子供と話すときは評価をせず事実だけを伝える。

最後に

今回は私が学んだ「子供との会話で一番大切なこと」について紹介しました。

私も気づくと1日中パソコンの前にいたり、子どもの前でスマホをいじっていることがよくあります。

次から次に届くメッセージや情報を見て処理をしている時に、つい子供が話かけてくれば「ちょっと待って。」と手を止めずにスマホに夢中になり、そっけない態度をすることもありますが、そのような日常の積み重ねに気づくとふと寂しくなる時があります。

「大切な人との時間を後回しにしてまでやらないといけないことなのか?」と。

周りにいる先輩ママたちの子どもは高校生、大学生が多いため口々に「子供と一緒にいられるのはそれほど長くないよ。」と言います。

韓国では高校になると寄宿舎に入る学生が多いため、子どもと一緒に生活していたころが懐かしく感じるようです。

そんなアドバイスを聞くこともあって、「今、子供といる時間をもっと大切にしたい」と思いもあり、一人でも多くの方と学んだことをシェアしたいと思いました。

子どもを尊重する気持ちを忘れず、会話の質に意識をむけ、何気ない会話をもっと楽しんでいけたらと思います。

私が、子どもとの会話で

・自分は愛されていると感じる声かけをする。

・子供の感情を尊重し、まずは黙ってじっくり話を聞いてあげ受け止める。

という点を心がけたいです。

子どもとぶつかったり、上手くいかないと感じたときは「もっと違う方法はないか?」を考えるようにしています。

いろいろな角度から知識を得るとふと子供に合った解決法が見つかります。

以上。

最後まで読んでいただきありがとうございました。