韓国で、トライリンガル育児をしています。
今回は私立の小学校事情についてご紹介します。
公立小については以下の記事でもまとめたのでみてくださいね。
韓国の小学校の様子は?日韓小学校の10の違いと英語教育について
うちの子は公立の一般の小学校に通っています。
でも幼稚園の年長ごろになるとママたちは「うちの子も私立に送ろうかしら?」と一度は迷うことがあるようです。
我が家の場合は、私立が家から30分以上距離があることや、近所の子たちと仲良く通えるそばの小学校で十分だと思ったので、私立の小学校に入れようと考えことがありませんでした。
しかし周りのママたちが私立小について調べ話すのを聞くようになり、私もだんだん知るようになりました。
意外としらない韓国の小学校事情。
今回は、韓国の私立小学校の特徴について迫っていきます。
Contents
韓国の私立小学校は人気なのか?!
韓国では私立小学校は全国に70校以下しかなくほとんどが首都圏に集中しています。
入学システムは日本の私立小学校とは異なり、エスカレーター式で大学まで行ける小学校もなければ、小学校受験もありません。
「じゃあ、私立の小学校は人気がないの?」かと思いきや・・・
私立の小学校は人気あります。
その一番の理由は何だと思われますか?
一番の人気の理由は、
「公立小よりも教育環境が良い」
と言われている点です。
子供が年長になると、SNSで私立の小学校の情報を検索したり学校へ問い合わせをする父兄が増えます。
私立の小学校は入学の前の年の10月に入学説明会、11月に願書を提出し一斉に抽選で入学者を選抜する方法をとっています。
中でも私立小学校の中でも名門校と呼ばれる小学校は競争率も激しく人気です。
そして気になる学費は、地域によっても異なりますが月に50万ウォン~80万ウォン程度と言われています。
それ以外に発生する費用として、シャトルバス、英語の授業、特別学習などがかかるので結果的に経済的に余裕があるご家庭が私立に通うケースが多いです。
私立小学校に「余裕があるなら私立に送りたい!」と言う声が多い私立小学校のメリットとデメリットを見ていきましょう。
私立小学校の5つのメリット
私立小学校の一番の魅力は、教育環境です。
公立小学校と比べ、従来の教育システムから脱出しグローバル世代に合わせた教育プログラムを取り入れています。
そのため、父兄からは「子供の可能性を伸ばしたい。」という親たちの評価が高いのです。
学費は高い分だけ、父兄の声に傾け子供たちの個性や特性に合わせたケアを、質の高い教育を導入しているのが人気の秘密です。
1.環境や設備が良い
私立の学校ごとに哲学は様々です。
自分の子供の個性や特性に合わせ個性を伸ばせる。公立小学校と違い、学習環境がよく枠にはまった規則にはめ込まない環境で、設備もそろっています。
公立小学校にはない、多様な美術プログラム、楽器などを体験ができます。
そして運動もインライン、アイススケート、水泳など多様なプログラムがあります。
また、コンクール、発表会を通し自信感、創造力や思考力を鍛えながら子供の可能性を広げられます。
2.英語教育が充実している
英会話はもちろん、討論、エッセイ、自分が興味がある分野の授業を選択したり、他の科目も英語で授業を聞ける学校もあるので英語の力がつく。
3.先生は学校に愛着を持つ熱心な先生が多い。
公立小の教師は3年ー5年ごとに他の学校へ移動するシステムですが、私立小の場合は、各学校で採用された教師たちなので、定年までその学校で指導をします。
そのため学生たちへの指導も熱心で、学校、生徒への愛着も強い傾向があります。
4.メイカス教育を導入
様々な物づくりを体験できるプログラムが多いです。
設計から作り上げる過程を経験し、創造力を育て達成感を味わえる体験型の授業があり、メイカス教育を専用で行う教室もあります。
5.制服がある
公立校は、服装が自由で私服ですが私立は学校ごとに制服が指定されています。
制服を着た小学生をほとんど見ないため、私立に通う小学生の制服を見るとうらやましいと感じるようです。
私立小学校のデメリット
私立小学校に行こうか悩んだあげく、行かないと決める理由が、このデメリットが大きく影響していることがあります。
大きく3つのデメリットがあります。
小学校卒業後が不安
私立の小学校を卒業した後のことを考えて、入学をしないと決める場合があります。
韓国の中学校の種類は、公立、私立、国際、芸術と4つの中学校がありますが数が少ないため、韓国の子どものほとんどの学生は住まいから近い公立中学校にそのまま通います。
そのため、結局中学校は近くの中学校に通うだろうと考えると、
「交友関係が大事な時期に苦労をするんじゃないか。」
「私立とは雰囲気が全く違う公立中学校で適応できないんじゃないか。」
と先の教育環境を考えて心配するケースも少なくありません。
家から学校が遠い
私立小の数が少ないため、家の近くに私立小がないケースがほとんどです。
そのため、親が車で毎日送り向かいをする地域もあります。
また、首都圏の私立はシャトルバスの運行をしていますが朝の通学の時間も早いため朝の準備が大変だという声もあります。
7時間授業がある
公立の小学校では、低学年は1時過ぎには授業が終わりますが、私立小では1年生でも週に2回ほど7時間授業があり3時過ぎに帰宅となります。
最後
今回は【韓国の私立小学校事情】5つの人気の理由とメリットとデメリットについて紹介しました。
韓国の教育については、
「韓国の教育は、熱心そうで大変そう。」
と、受験の大変さや教育が重要だというイメージはあっても、特徴やシステムについてはご存じではない人が大部分だと思います。
私も韓国の小学校事情については全く知らなかったので、子供の成長とともに分かった事がたくさんあり、今回気づいた点をまとめて見ました。
ひーりんぐまっぷが、皆さんの視野を広げるきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。