4年に1回行われるチャイコフスキー国際コンクールが、6月29日に行われました。
チャイコフスキーコンクール(Tchaikovsky Competition)は、クラシック音楽の分野で最も権威ある国際コンクールの一つです。
世界中から優れた若手音楽家が参加し、審査員による厳格な審査を経て、優れた演奏技術と芸術的な表現力を持つ最優秀者を選出され年齢は16歳~32歳までが対象となります。
世界の3大コンクールといえば、
①ロシア「チャイコフスキー国際コンクール」
②ベルギ「エリザベート王妃国際音楽コンクール」
③ポーランド「ショパン国際ピアノコンクール」
があげられますが、ロシアがウクライナ侵攻をしたことで、国際音楽コンクール世界連盟から制裁され、現在は除名されています。
今回17回目のコンクールではピアノ、バイオリン、チェロ、声楽の4つの部門のうちバイオリン、チェロ、声楽部門で、韓国人の出場者が優勝しました。
歴史と権威があるチャイコフスキーコンクールの音楽で優勝や上位入賞者すると、国際的にも注目を浴び、プロの演奏家としてのキャリアを築くための貴重な機会を得ることができます。
そんな優れた演奏技術と感情的な表現力を持つ若手音楽家の発掘と支援を目的とする「チャイコフスキーコンクール」で優勝を果たした韓国人3人の経歴や、演奏を動画を紹介していきますね。
Contents
2023年チャイコフスキー国際コンクールの優勝者はどんな人?
今年のチャイコフスキー国際コンクールの優勝者は、以下の通りです。
ピアノの部は、ロシアのセルゲイ・ダビチェンコさん(18歳)
バイオリンの部は、韓国人のキム・ゲェヒさん(29歳)
チェロ部門は、イ・ヨンウンさん(25歳)
声楽部門は、ソン・ジフンさん(32歳)
バイオリン部門の優勝者キム・ゲェヒとは?
バイオリン部門で優勝したキムゲェヒ(김계희)さんのプロフィールは以下の通りです。
1993年生まれ(清州チョンジュ)
2001年韓国芸術総合学校入学
2006年イェウォン学校入学
2009年ソウル芸術高等学校入学
2010年アメリカカーティス音楽院入学
2013年ソウル大学音楽大学院
2014年にクムホ秀才コンサートでデビュー
受賞歴
2008年クネシンジュニア国際コンクール1位
2009年ヤングチャイコプスキー国際コンクール3位
2014ユン・イサン国際音楽コンクール、パク・ソンヨンヨンジェ特別賞
2016トルン国際ヴァイオリンコンクール2位、2016ジョルジエネスク国際コンクール優勝
宗次エンジェルバイオリンコンクールにて優勝
若きヴァイオリニストの登竜門として知られる愛知県の宗次エンジェルバイオリンコンクールにも出場し、優勝しています。
https://www.munetsugu-avc.com/competition/2017/
キムゲェヒさんのバイオリン演奏
第17回チャイコフスキーコンクールのファイナルでの演奏です。
▼2時間29分からキムゲェヒさんが登場し演奏が始まります▼
チェロ部門の優勝者のイ・ヨンウンさんとは?
11歳から大邱の芸術英才教育院で音楽を専攻。
ソンファ芸術高等学校を卒業。
ソウル大学の音楽学校へ入学し主席で卒業。
現在は、中国のテンジンジュリアード学校に在学中。
イ・ヨンウンさんのチェロ演奏
第17回チャイコフスキーコンクールのファイナルでの演奏です。
声楽部門の優勝者ソンジフンさんとは?
テナーのソンジフン(손지훈)は、セア イウンヒョン文化財団(세아이운형문화재단)の「K声楽」のオペラ人材として選抜し活躍しています。
韓国芸術総合学校の音楽院の声楽科を卒業
受賞歴
国内の受賞歴多数あるため、一部のみ掲載します。
2016年スリ音楽コンクール1位
2018年に聖政音楽コンクール全体大賞を受賞
2022年ビオティ国際コンクール1位、モンセラ・カバエコンクール1位
優勝者:ソンジフンさんの声楽
第17回チャイコフスキーコンクールのファイナルでの演奏です。
2分35秒から