韓国の子育て・教育

韓国は音楽会が多い?地域のオーケストラ音楽会に行った感想

韓国在住のここまるです。

韓国でトライリンガル育児をしています。

2021年が終わりに近づいてきましたが、韓国では社会の雰囲気を温かくする寄付や奉仕活動があちこちで行われています。

韓国では、年末になると寄付や奉仕活動が盛んになるのですが、1年を通してみてもあちこちでボランティア活動や、無料の音楽公演などが行われています。

先日12月17日にも、韓国トヨタが後援する青少年のオーケストラ演奏会がありましたが、今年はオンラインでの無料公演があり家でライブをみました。

実際にホールで見たわけではありませんが、緊張する様子や、楽器を弾き一つに音を合わせる様子など、臨場感をもって見ることができました。

私は韓国に住むようになって、ピアノ演奏会やオーケストラの公演を見に行く機会がかなり増えました。

でも、私が見に行くのは有名なオーケストラ団の演奏会ではありません。

たいていは地域のオーケストラ団の演奏会や、友人が参加している音楽会です。

でも韓国では無料の音楽会があちこちでやっているので、気がつくと日常生活の中で音楽を楽しめるっていいなあと思うようになりました。

そこで今回は「韓国は音楽会が多い?地域のオーケストラ音楽会に行ってみたレビュー」と題し、私が行った音楽会の中で心に残るものや、音楽会のボランティアに参加したときのことを紹介します。



韓国は音楽会が多い?地域のオーケストラ音楽会に行ってみたレビュー

韓国には音楽を楽しめる雰囲気が周りにたくさんあり、近所の子がオーケストラ団に参加していたり、ピアノ教室が合同で音楽会をするなど日常生活と音楽が密着しているなあと感じます。

春や秋になると公園や広場などでも、地域のオーケストラの音楽会も見かける雰囲気なので、子ども達も自然に楽器を習いたい!と影響されるようです。

よく近所の人から「○○で無料の音楽コンサートがあるから、子どもを連れて一緒に行こう。」と誘われたり、クリスマスや子どもの日まじかになると子どもと楽しめる音楽公演があちこちであります。

また「市の企画で家族オーケストラ団に応募したんだけど今公演の練習をしているから、半年後に見に来て。」とその半年後に舞台に上がる友人の演奏会に招待されたこともありました。

青少年のオーケストラ団も多いので、周りで青少年オーケストラ団に所属している子もいるんですよ。
【韓国で育児】青少年オーケストラ!オーデイションに合格するまで

友人が参加した家族オーケストラを見て

今まで数多くの音楽会に行きましたが、その中でも思い出に残る音楽会と言えば、友人が子ども二人と参加した家族オーケストラです。

友人との出会いは、うちの子が1歳の時に赤ちゃんの体験教室で出会ったのが始まりなのですが、二人の子供がいて上の子はフルート、下の子はチェロを習わせていました。

友人は昔からフルートを趣味でやっていたので、子どもが楽器を楽しむレベルになったころに、市の「家族オーケストラ」の広告を見て彼女はすぐに応募をしメンバーになりました。

そして家族オーケストラに入団後、6か月の間、週末になると20人以上にもなる団員が集まりパートごとの練習をしていました。

その6か月間は、専門講師の指導のもと演奏の練習ができるのでかなり自信がついたようです。

友人がいつも私に、
「子どもには一つは楽器を学ばさせたほうがいいよ。」
と言っていましたが、このような経験は親子でいい思い出が作れるだけでなく、いろいろな家族と交流ができるので魅力的だなあと思いました。

その半年後、その家族オーケストラ団が舞台に上がる日に、招待をされたので家族で見に行ったのですが、正直あまり期待をせず行きましたが、有名なホールで演奏プログラムに驚きました。

家族オーケストラの舞台では

友人が舞台に上がる公演に招待されて行きました。

あまり期待をしていなかったのですがプログラム内容は、プロのオペラ公演、ピアノ演奏、専門講師たちとの合同の演奏など迫力のある演奏で構成されていました。

そして一つ一つの曲が短く、パフォーマンスがあり飽きずに見れとても良かったです。

友人を含む4人が舞台に登場しフルートを演奏するシーンでは友人のアイディアでマジシャンのような帽子をかぶり登場し、マントを着てフルートを弾く演出が雰囲気を和みとても楽しく見れました。

舞台に近所のご家族も

この家族オーケストラの舞台のプログラム内容が良かったことも思い出の一つですが、それ以上に、舞台で演奏するメンバーの中に、うちの近所の知り合いのご家族3人が舞台にいたことにもっとびっくりしました。

うちの子が演奏を見ている途中に舞台指さしながら、

「あのおばさんとお姉ちゃんたちがいるよ。」

と言うので見ると・・・

いつもエレベーターで挨拶をする近所のご家族がいました。

いつもバイオリンの練習する音を聞くのですが、「まさかこの家族オーケストラに参加していたとは・・・!」と、とても驚きました。

その後、この音楽会をきっかけにその近所のバイオリンのお姉ちゃん家族と親しくなり、個人的に付き合うことになりました。

今あの家族と仲が良くなったのは、家族オーケストラのおかげです。

私は音楽とは全く無縁の人生でしたが、韓国に来てからピアニストの友人ができたり、このように周りの音楽好きの人たちの影響をうけ、うちの子も楽器や音楽に親しみを持つ機会が増えています。

何かを気づいたり、始めるきっかけは、こんな周りの人の影響なのかもしれないなあと感じるこの頃です。

オーケストラ団のボランティアに参加した感想

家族オーケストラに参加した友人の公演をきっかけに、私は近所のご家族と仲良くなるようになりました。

そのご家族が演奏する楽器は、ママさんと上のお子さん(当時大学生1年生)がフルート、下の高校生の子は、バイオリンです。

この下のお子さんが重度の障害者で生まれたときからしゃべることができなかったこともあり、小さいころから音楽を通して感情表現をさせてあげれないかと病気の改善のためにバイオリンを始めさせたと言っていました。

そのご家族は、ボランティア活動をしながらいろいろな場所で楽器を演奏をし、障害者と健常者が触れ合う機会を作っていることをしりました。

そこで、私も「何か手伝えることがないか?」と申し出てボランティアに参加するようになり会う機会が増えました。

このように韓国には障害者の子が属するオーケストラ団体があちこちにあるのですが、この少女が属するオーケストラの演奏会のボランティアに参加し様々な経験をしています。

演奏会が無事に終わるように後ろで見守りながら、学ぶことがとても多いです。

音楽を通して、障害者と健常者が混じりあいお互いが理解を深めながら1曲、1曲を演奏する意味は、とても深いです。

お互いに理解を深めるその過程がなかったら・・・
絶対にあのような素晴らしい演奏はできないのだと思います。

演奏を聴きながら涙を流して聞いている人もたくさんいましたが、重なる音を聞いているだけで心がジーンとして私もつい泣きながら音楽を聴いていました。

韓国トヨタ後援の「青少年オーケストラ演奏会」を見た感想

12月17日に、ソウルの光化門駅(광화문역カンファムン駅)にあるセジョン文化会館で、韓国トヨタ自動車が後援する定期演奏会がネイバーTVで放送されました。

セジョン文化会館は1978年に設立されて以来、国内外問わず有名な公演や美術展が行われる文化施設として知られています。

このセジョン文化会館で、先日韓国トヨタ自動車の寄付とともに社会的弱者の子どもたちや青少年で構成された演奏会をオンラインで見ました。

公演の準備に1年間をかけて練習をした学生たちの中には、ソウル盲学校の視覚障害を持つ子供たちも参加したので、近所のバイオリン少女を思い浮かべながら公演を見ました。

「音楽が好きだけど、学ぶ機会がない。」

「いままで一人で練習をしていたので、いろいろ学べた。」

となかなか、楽器を学ぶ機会がない子たちが参加しながら一緒に作り上げる音楽がとても印象的でした。

50分ほどの演奏会でしたが、演奏曲の中には、モーツアルトやベートーベンや、ディズニー映画のポカホンタスのOST風の歌もあり子供たちと一緒に楽しめました。

このように社会的弱者の障害をもつ子供たちが、音楽を通して社会と交流する様子は、私にも学びと感動を与えてくれます。

最後に

韓国の冬は凍えるほど寒いのですが、寄付などの奉仕活動を通して人の心を温かくする文化を感じる時期です。

寄付と芸術を交えた年末の行事を通して、心がホッとする瞬間がありがたいです。

今回は、「韓国は音楽会が多い?地域のオーケストラ音楽会に行ったレビュー」と言うことで、実際に見に行った音楽会の様子や感想を中心に紹介をしました。

韓国の教育文化や子育てについては、以下の記事も読んでみてくださいね。

韓国の小学生に人気の習い事5選とは?!子供に習わせて良かったリアルな体験談

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最後まで読んでいただきありがとうございました。