韓国の子育て・教育

韓国では動物福祉卵が人気?アニマルウェルフェアの考え方と食べた感想


韓国在住のここまるです。

3月に入りましたが、いかがおすごしでしょうか。

まだ寒いですが、もう春は近づいているのを感じます。

春は生命力を感じる時期なので、自然の恵みや季節の変化をプラスに生かし気分を前向きに切り替えていきたいですね。

前回ラクトフリーの牛乳に続き、今回も引き続き食をテーマに「動物福祉の卵」を紹介したいと思います。

ラクトフリーの牛乳の記事はこちらです。
韓国でラクトフリーの牛乳が人気?

『動物福祉の卵とは何?』

『韓国では動物福祉の卵が人気なの?』

アニマルウェルフェアの考え方や動物福祉卵を食べた感想をお伝えします。



動物福祉卵とは?

ヨーロッパを始めに広がったアニマルウェルフェアの概念で作られた卵のことを韓国では動物福祉卵と呼んでいます。

韓国語では、동물 복지계랑 (トンムル ボクチ ケラン)と言います。

現在、動物保護や、動物の飼育環境を考るアニマルウェルフェアの考え方は、世界中に広がっていますが韓国でも関心がとても高いです。

EUの議会では、2021年の6月に檻の中の動物飼育の廃止が圧倒的多数で可決されました。
common Dreams

日本では、ケイジフリーの卵と呼ばれていますがアメリカでも
’C
age free’や、’Animal Welfare Approved’と表示されたアニマルフェアの卵を求める消費者たちが増えています。

我が家は、今回このケージフリーの環境でストレスなく育った動物福祉卵を食べることで、改めて動物たちの育つ環境や、自然に対する考え方を再確認するきっかけになりました。

今後ウサギ、雌鶏やうずら、かも、がちょうなどもケージフリーの環境で育つようになると言われていますが、もうすでにスペインのアニマルウェルフェアの豚肉は最高級だとプレミアがつくほど世界では人気があります。

「家畜が育つ環境+安全で質が高い食べ物」に価値を置く考え方が世界中にますます広がりそうです。

動物福祉卵の特徴

韓国の動物福祉卵は、国家で認定農場として認められた動物福祉畜産農場が生産するもので、「動物福祉 畜産農場認定マーク」が表示してあります。

認定基準は、動物のストレスを軽減するための飼育施設の環境や密度、管理者の義務や、掃除や衛生管理が含まれます。

動物福祉(ANIMAL WELFARE)
農林水産食品部

動物福祉の卵には育てられた環境状態が番号で表示されています

1番:放牧場→自由に放牧して飼育

2 番:舎内平飼→ケージや畜舎で自由に飼育

3番:改善されたケージの中で飼育

4番:基準のケージ内で飼育

番号の数字が小さくなるほど飼育環境が良く、鶏が自由に動き回り飼育方法やエサ、健康管理に気を配って育てられた品質の高い卵です。

韓国の一般のスーパーやマートで売っている卵は4番です。

我が家に届いた卵は、「2」の番号が打ってありました。

「どちらの環境が鶏にとって幸せか?」

・身動きが取れない狭いケージの中でただ一生エサを食べ卵だけを産む鶏。

・放牧場で自由に動き回り品質の高いエサを食べあちこちに卵を産む鶏。

「どちらの鶏の卵がおいしいか?」

「鶏の幸福度、卵の品質の差を比べればどちらがいいかは誰もが分かるはずです。

どこで買える?

動物福祉卵を買う人が増えていますが、中でも子育て世帯の関心が高いです。

動物福祉卵は、韓国アイコープの자연드림 (ザヨンドゥリム)や、デパートにも入店している올가(オルガ)などのオーガニックショップ、コストコで購入できます。

また、養鶏所がオンラインで販売しているので直接購入することが可能で、定期購入をしているご家庭も多いです。

動物福祉卵の何がいい?

動物福祉卵をあえて選ぶ理由を聞くと、ほとんどのご家庭では「安心」「安全」と言う言葉が出ます。

「新鮮で安全な卵が食べたい。」

「薬剤や添加物の心配がないのが良い。」

「抗生物質を使っていなから安心。」

「品質の高い卵が食べたい。」

という声が多いです。

我が家の体験レビュー

ずっと昔からヨーロッパの人たちが生き物の命の大切さや動物の家畜の飼育環境問題について訴えてきていましたが、私は、この家畜の自由や命の理論を唱えたアニマルウェルフェアの概念を、他の国の問題として受け止めあまり想像ができていませんでした。

でも、韓国で動物福祉(アニマルウェルフェア)の卵への関心が高まるのをきっかけに、家畜の飼育環境や自然と共存する大切さについて身近に考えるようになりました。

あちこちで、動物福祉を考える声が広がることもあり、主人が「卵を注文して見よう。」とネットで注文したのがきっかけです。

卵を食べてみた感想

主人が注文したという卵が届いてびっくりしました。

なんと、卵を90個も注文していました。

見たこともない量の卵をみて、主人とひともめありました。(苦笑)

少しずつ新鮮な物を食べたい私。

でも、主人や主人のお母さんは手が大きいので、料理も大量に作るし、何かを買う時も一度にたくさん買います。

このような文化の違いは日常よくあることですが、安全な卵が毎日食べれるのはありがたいなあとちょっとだけ嬉しかったです。

届いた卵には、動物福祉の認定マークと抗生物質を使っていない認定証の表示がありました。

届いた紙には、
3無の約束が記載してありました。

1.抗生物質をつかっていません。
2.人工色素を使っていません。
3.合成抗菌剤をつかっていません。

毎朝、動物福祉卵を食べていますが、

安心して食べれる卵がこんなに気分がいいものだとは知りませんでした。

とてもきれいな黄色なので
見た目もいいのですが、
鮮やかな黄身=安全、健康と
言う意味ではありません。

鶏が食べたエサの色で、
黄身の色が変わるだけです。

一般の卵と卵を割ったときに黄身が
もりっとしてて弾力感とふっくら感がありました。

子どもは、毎日おいしい卵料理を食べられて大喜びです。

「今日は、スクランブルエッグがいい!」

「私は卵焼きがいい!」

元気に育つ鶏さんたちのおかげで、子ども達がおいしく卵を食べれるのだと改めて感謝しました。

動物福祉の卵は「鶏の飼育環境の向上」と、「安全な食」の二つの価値が消費者に共感され広がっているのだなと改めて実感しました。

最後に

今回は「韓国の動物福祉卵を買った正直な感想と食の安全について考える」について紹介をいたしました。

韓国の動物福祉への関心の広がりは「食の安全を守りたい」と願う国民の意思の現れだと感じます。

幼稚園から高校までの無償の有機能給食を始め、オーガニックショップの人気を見ても食材を選んで食べたいと願う人はとても多いです。

韓国の小学校の給食はオーガニック!特徴と人気のメニューを解説します

私たちが食の安全に価値を置くということは、自然を守ることは同じことなんだと気づかせてくれるのがこのあにまるフェアの考え方なのだと思います。

実際に、飼育される動物の幸せに共感する人たちが世界中に広がるのを見て、私も、自然や動物との共存へ価値を置き、自分ができることで今後も環境問題に積極的に取り組んでいければと思いました。

ひーりんぐまっぷが、みなさんの視野を広げるきっかけになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。