韓国でトライリンガル育児奮闘中のここまるです。
3月は日本では卒業式シーズンですね。
韓国では卒業式は1月~2月上旬、入学式は3月です。
各国の義務教育の入学式・卒業式はシーズンや行事の進め方も異なります。
いろいろな面からそれぞれの国の風習や文化を知ると、違いが分かるだけでなく理解も深まるのではないでしょうか。
私の子どもが通う公立小学校では1月に終業式・卒業式を終え3月の入学式、始業式まで約1か月半近ほど長い冬休みがありました。
韓国では終業式、卒業式の後は日本同様に冬休み、春休みがありますが最近では冬休みと春休みを統合し、長い冬休みにする学校が増えています。
そんな日本とはちょっと違う韓国の小学校文化ですが、今回は「韓国の卒業式の事情」とうちの子の体験談と一緒にご紹介したいと思います。
Contents
韓国の小学校の終業式・卒業式は2月
韓国の小学校の終業式・卒業式は毎年1月~2月に行われます。
2月といえば真冬なので雪が降る日があったり、どんよりとした天気が多い寒い時期です。
「今年度の終業式はいつかしら?」
各学校長の裁量で夏休み、冬休みが決まるため終業式や卒業式の日程は毎年チェックが必要です。
同じ地域の小学校であっても、うちの子が通った小学校は1月上旬に終業式をし2月末まで冬休みでしたが、別の学校では夏休みが長かったため、終業式が2月上旬にあり冬休みは3週間だけでした。
このように学校によって年間のスケジュールが異なるため親も子供も新学期が始まると、学期ごとの始業式、終業式の日づけチェックは欠かせません。
韓国の終業式とクラス替え発表
韓国の終業式は、日本と同様に行われます。
終業式と言っても、日本のように全学年が集まって式典に参加する形ではありません。
各クラスごとに、テレビモニターがあるので学生たちは自分の席にすわりながら、そこで学校の案内や校長先生の話を聞いて終わります。
この終業式では、先生のお話を聞き、クラスのみんなとお別れをする日でもありますが、子ども達がとてもドキドキする日です。
「次の学年では誰と同じクラスになるんだろう?!」
気になるクラス替えの方法は、先生から日本語の「あかさたな」に代わるハングルの子音文字「カナダラマパサ」の1文字が一人一人に伝えられます。
その1文字が同じ子同士は、次の学年でも同じクラスになるのです。
「誰と同じクラスになるのか?!」
「次は何組になるのか?」
新学期直前に学校で共有するアプリで自分が何組なるかを確認することができます。
韓国の小学校の卒業式は日本と違う?
小学校の卒業式は日本と同様に親たちも参列します。
卒業式の進め方は学校によって様々です。
講堂や体育館に集まり式典を行う学校もあれば、各教室でテレビモニターをみながら校長先生や卒業生代表の挨拶を聞き形式な行事を行う場合もあります。
担任の先生から卒業証書、生活通知表、卒業アルバムをもらい、先生そしてクラスメイトと挨拶をして解散となります。
服装は終業式・卒業式ともにフォーマル服を準備する文化がありません。
寒い冬ということもあり、分厚いダウンを脱がずに校内ですごすため、服装はあまりこだわず普段着の子が多く、外出着の子をちらほら見る程度です。
うちの子のレビュー:フォーマル着で行く
うちの子の小学校入学式の時に、日韓で服装の文化の違いがあることを感じました。
私は入学式前にフォーマルのブレザーにダックスのズボン、靴をそろえました。
そして当日、学校の入学式に参加するも講堂も教室も冷え冷えしとても寒く子供たちは一度もダウンコートを脱ぐことがありませんでした。
参列する父兄たちの服装を見ても、スポーツウェア―のダウンコートを着てたり、ジーパンのお父さんも数人見かけました。
各教室に移動した後も、先生を含めみんなコートを着たままの状態で、説明を聞き入学式を終えました。
うちの子のように、フォーマルな服装を着ている子はほとんど見かけず、みんなダウンコートのチャックを閉めて中に何を着ているかなど気にする雰囲気ではないことが分かりました。
2月の卒業式、3月の入学式は、外も校内も寒いことや、校内ではジャンパーやコートを着たままの行事に参加する雰囲気を知り、フォーマル服を準備しないようになりました。
卒業式に関しては、子ども、父兄ともに写真を撮るため外出着を着ている人が若干多いようです。
成績表がない?!生活通知表とは?
韓国の小学校では日本のような成績表がなく『生活通知表』があります。
生活通知表は、A4サイズにプリントされたもので担任の先生が科目別に学習した内容、奉仕活動の詳細、先生から個別のコメントが簡単に記されたものを渡されます。
各科目ごとに能力を確認できる試験が廃止されたため、学力を評価する成績表がありません。
そのため、子どもの科目別の理解度や評価などが把握できないというデメリットがあります。
卒業アルバム
卒業式の贈呈品として卒業アルバム、証明写真、額縁入りの卒業ガウン姿の子どもの写真をもらいました。
卒業アルバムにはたくさんの写真が入っていましたが、中でも博士帽に卒業ガウンを着て風船に囲まれた中でみんなで楽しそうにポーズをとっている写真が印象的でした。
幼稚園の卒業式の時も、博士帽と卒業ガウンを着たうちの子の写真を立派な額縁に入れてもらったのですが、どうやらこれは韓国の卒業式のお決まり行事のようです。
学校からは、立派な額縁入り写真(縦30センチサイズ)をもらいましたが、それも博士号をまるで取得して取った証明写真のようだったのでつい笑ってしまいました。
2021年度のうちの子の卒業式
今年は、父兄の参列なく簡単に各教室ごとに卒業式が行われました。
各教室で子ども達は座りながら大きなテレビモニターを通して校長先生の話を聞き、担任の先生からは卒業証書と成績表代わりとなる生活通知表が一人一人に渡されました。
うちの子のクラスでは、先生が「お互いにメッセージを書き合おう!」と色紙を準備してくれたので、各自が思いを込めて書いたコメントをもらってきました。
先生そしてクラス全員からの手書きのメッセージは、とても嬉しい心に残るプレゼントだと思いました。
「うちの子が他の子の色紙に何を書いたのかな?」
と気になっていたら、先生がクラスの情報を共有するアプリで全員の色紙を写真にとって公開してくれました。
「他の子がどんな子なのか?」
「先生がどんなメッセージをみんなに書いたのか?」
全員の色紙を共有してくれたおかげで、うちの子が他の子とどんな思い出があったかを知れて良かったです。
卒業式の日は、友達同士で手紙やプレゼントを交換したり、先生へ手紙を書いてきて渡す子も多く見かけます。
父兄たちは花束を準備して学校へ
小学校6年間通い最後の行事となる卒業式。
父兄や家族たちは、卒業式の日には花束を準備して学校に向かうのが一般的ですが今年も同じでした。
学校の門の前には、花束をもった父兄たちが子ども達が出てくるのを待っていました。
花束は生花やドライフラワー、造花など様々ですが生花が一般的です。
花束がたのキャンディーブーケも子供たちには人気です。
もし花束を買い忘れても、学校の前には露店が並び花束を買うことができます。
周りの雰囲気をみて、主人が慌てるように露店の花屋で花を買いました。
子どもには、花よりも団子だと思っていたので準備をしていなかったのですが、「おめでとう!」と花束をあげたら、マスクの中で喜ぶ表情をみてほっと和みました。
最後に校舎を背景に家族写真を撮りました。
「卒業おめでとう。頑張ったね。」と
綺麗な花を囲み家族で笑顔の写真が残せて良かったです。
幼稚園の卒業式の思い出
幼稚園の卒業式の際は、子ども達は韓服(ハンボク)を着るのが一般的です。
父兄たちは花束を持参して幼稚園に向かいます。
私も娘の卒業式のために造花のブーケを準備したことがあります。
今でも子供の部屋に飾ってあるので、見るたびに幼稚園の頃を思い出せてとても気に入っています。
当時卒業式の数日前に
ダイソーで造花を買い、
人形はトイザらスで見つけました。
友人がブーケを作るのが上手なので、頼んで作ってもらいました。
子どもが仲良かった友達にもプレゼントしましたが、とても気に入ってくれました。
思い出に残る子供の卒業写真を見ると、子どもの成長に涙し、きれいな花と若かった自分を見てまたジーンとしてしまうこの頃です。
最後に
今回は『韓国の小学校の卒業式事情とは?うちの子の卒業式の体験談も』を紹介しました。日本とはちょっと違う韓国の卒業式文化はいかがでしたか。
韓国の卒業式の服装や、花束文化、博士帽とマントなど・・いろいろな違いをご紹介しました。
春の香りも感じず、寒くちょっと物足りない卒業式のように感じますが、家族が一緒になってお祝いをする韓国の卒業式文化をお伝えしました。
今回のうちの子の卒業式では、主人のお母さんからはお小遣いをいただいたり、周りの友人からは手書きの手紙や、アイスクリームケーキ、チキンなどをお祝いでいただきました。
周りの人たちにも祝福され思い出に残る小学校の卒業式になりました。
卒業式に父兄たちは参列できず物寂しい卒業式でしたが、社会全体で子ども達を守りながら一緒にこの大変な時期を乗り越えていきたいと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんも、周りの方と元気を分け合って元気に過ごされますように・・!