実録!韓国の子育て・教育

【韓国の小学生のスマホ事情】小学生にスマホは本当に必要なのか


韓国在住のここまるです。

韓国で楽しくバイリンガル育児をしています。

今回の記事では【韓国の小学生のスマホ事情】についてご紹介していきます。

ママたちが集まると、

「子どものスマホ管理どうしてる?!」

と、必ず話題になるのがスマホの悩みです。

かなり深刻なケースもあります。

低学年の早い時期からスマホを持たせているご家庭では、

「スマホを持たせて良かった!」

という声よりも

「スマホを持たせて後悔した。」

「子供がトラブルに巻き込まれた。」

という声のほうが多いです。

ネットには、スマホのメリットを上手に活かす方法もたくさん紹介されていますが、

今回は原点に戻り

「小学生にスマホは本当に必要なのか?」

一緒に考えてみたいと思います。

それでは、韓国の小学校のリアルな現状に迫っていきます。

ちなみに、我が家では中学校に上がる前まではスマホは持たせない方針です。

今回の記事は以下の内容です。

・小学生にスマホは本当に必要なの?!
・うちの子のクラスのスマホ保有率
・小学生にスマホを持たせる?持たせない?
・小6)うちの子の場合(スマホなし)




小学生にスマホは本当に必要なの?!

韓国の小学生の遊び道具の一つにスマホがあります。

スマートフォンは便利で刺激の強い道具と言われていますが、名前の通り、スマートな機能がたくさんつまった機器なので一回その楽しさと便利さを味わうと手放せなくなります。

親の徹底した管理のもと使っている小学生もいますが、

「費やす時間がどんどん増えている・・・」

「気づくとスマホを触っている。」

「塾と塾の合間、移動中でもスマホいじり。」

子供の一人時間は、

ユーチューブ、

検索、

ゲーム、

チャットやメッセージ

と、スマホが遊び道具になっています。

今やスマホを排除できなくなった日常生活。

強い刺激があるおもちゃを手にすると、普通のおもちゃでは物足りなさを感じなくなるものです。

子どもたちは、

「流行にとても敏感」

「新しいものが好き」

です。

スマホやは非常に刺激が強くはまりやすく作られているため、子どもの成長期にこれを手にしてしまうと・・・

本来、小学時代に養われるはずの

社会性、

感受性、

言語力、

コミュニケーション力

が育てにくくなります。

スマホのデメリット

韓国の小学生たちを見るとスマホを持たないのは少数派です。

でも依存しやすいことや、

スマホが起因して起こる暴力事件、

いじめ問題も社会問題になっています。

スマホが出回る当初から、

デジタル機器をこの世に生んだスティーブジョブスやビルゲイツは、

「情報をきちんと理解できる能力、年齢になるまでは一切スマホを持たせない。」

と14歳まで自分の子どもたちにスマホを持たせずにいたことや、

韓国のたくさんの教育者や研究者、医者などは

「小学生にはスマホを持たせないで。」

と警告していますが、

それでも、スマホにまつわる問題が減らないのはどうしてでしょうか。

韓国のテレビ番組にも出演し本も出版されている医学博士のノリメディア教育所長のノキュシク(노규식)先生がさまざまな講演をされています。

その中で、スマホ中毒の児童の脳波を検査した内容を公開し、いかにスマホが脳に害があるかを警告しています。

●検索は、学習ではない。

●前頭葉を活動させ思考することで初めて自分の知識になって力になる。

●人の力を借りて楽に早く(学習)すれば、自分が弱くなる。

●未来の子どものために力を育てるのが教育です。

놀이미디어 교귝선터ノリメディア教育センター所長

他にもさまざまな教育者や研究者たちが、スマホやゲームをする子供たちの脳を研究し思考を鍛える前頭葉がスマホによって悪影響を及ぼすことを科学的に証明しています。

育児セミナーに参加して

韓国では地域ごとの教育庁でさまざまな育児・教育セミナーが行われています。

そのため著名人や、有名な講師のセミナーに無料で参加できます。

その中で、小学教育専門家のキムソンホ(김선호)先生の「思春期の子育て」の講義に参加した際に、

「小学生のスマートフォン教育」

について話がありました。

この先生も他の講師たちと同じように、

小学時代はスマホを持たせないことを推奨していました。

「脳科学では脳は10歳まで成長する時期だと言っているが、基本12歳まではスマホを断固として使わずスマホ脳をつくらせない環境づくりが必要です。」

と、スマホと距離を置くことを強調しています。

「スマホは物理的な距離感をゼロ化させてしまい「考える」ということをさせません。」

「小学生の思考力を育てるには一人でじっくり考える時間が必要です。」

小学生に必要なのは体を使って遊んだり、手で触ったり創造力を育てることが大切です。

「スマホ中毒は教育では直らない。スマホ中毒は治療で直すしかありません。」

「スマホを使わない環境を作りなさい。」

「習慣を変えるのです。」

学力の向上、思考力、表現力を育てる時期にスマホによって脳の低下を招かない環境づくりをもっと積極的に議論してもいいと思います。

電車やバスに乗りながら、道を歩きながら、いつでもスマホがあれば便利に検索や楽しい情報に触れられる時代の今、スマホを置いてすごす有意義な時間が失われていないか社会全体でみなすことも大切ではないかと思います。

うちの子のクラスのスマホ所持率

うちの子のクラスでは小1,2まではスマホを持っている子が6割程度でした。

小学4年生になるとクラスの8割程度が持っています。

5年生~6年生ではほぼ全員スマホを所持しています。

高学年になると、スマホのアプリを使い授業を行うこともしばしばあります。

「課題の提出」

「英語学習」

「情報共有」

があたりまえになるためスマホが自然と必要になる環境です。

学校の雰囲気

韓国の小学校は日本と比べて自由度が高いです。

そのためスマホに関しても家庭の判断に任せてる雰囲気を感じます。

学校の様子を見ていきましょう。

<小学校の風土>

日本は持ち物検査や、身だしなみに厳しいチェックがありますが韓国は自由です。

髪の毛の色もパーマも、カバンもすべて家庭の判断です。

以前に授業参観に行ったときに、金のネックレスをしている子、茶髪の子、スマホを入れたかわいいポシェットを斜め掛けしたまま授業を受けている子をみて驚いたことがあります。

低学年の子供たちが、大人の真似をしてSNSでおしゃべりを楽しむことも今では日常の風景です。

<学校の放課後>


学校内で放課後授業があるため、スマホをいじって待っている場合もあります。

お友達同士でスマホで遊んでいたり、トイレでゲームをしている学生がいて問題になったこともありました。

<6年生の授業>

うちの子のクラスでは、授業中に各自のスマホで学習をしたり課題を出されたときに情報を検索するときにも使用します。

英語の会話練習はアプリを起動し授業中に英会話練習にも活用します。

社会や国語などで、各自が調査をして発表する授業の場合は、先生の許可のもとスマホで検索をして情報をまとめます。

スマホを持っていない生徒がいる場合はどうしているの?

先生のパソコンやスマートフォンを利用して作業をします。

韓国の小学校の様子はこちらでも紹介しています。
韓国の小学校の様子や日本との違い

子育ての違いはこちらから
韓国で育てた子どもの9つの特徴!

小学生にスマホを持たせる?持たせない?

クラスのお友達のほとんどがスマホを持っていると、持っていない子はほしくなります。

「私もスマホ持ちたい!」

と言われた時に親に判断がゆだねられます。

「持たせるか?」

それとも

「もうちょっと後に伸ばすか?」

悩みますよね・・。

ママとしては、周りでスマホにまつわるトラブル・問題をたくさん聞くので持たせたくありません。

そこで、買うべきかパパに相談すると・・・

「いいよ。買ってあげようよ!」

「今の時代には必要じゃないか。」

と大賛成で、すぐにスマホを買いに行ったという話も聞きます。

そのため、スマホを持つことになった際は、以下のことを家族で話し合います。

①スマホを買う際に、事前に家庭内で約束事を決める

②制御機能を付けて1日にスマホを使える時間を決める

親の管理のもとで決まり事を設けスマホの使用が始まる雰囲気です。

学校に慣れる小学生の3年生~4年生になるとスマホをもつ子が急激に増えます。

小学生とスマホにまつわる問題

学校、塾、いろいろな公共施設で小学生がスマホを見る光景をよく見ます。

「検索、動画、SNS、ゲーム、ゲーム」

遊びの道具ですから、時間があればいじりたくなります。

いろいろな記事では、

「スマホを上手に管理する方法」

「スマホのメリット」

「ゲームで頭がよくなる」

と、スマホを上手に活用する方法を共有しあって使用をします。

ご家庭によっては、厳しくルールを設けている場合もあります。

例えば・・・

・夜●時以降はスマホ禁止。

・ゲームはスマホじゃなくて、家のパソコンでやる。

・カカオトークは親もチェックできる。

・宿題が終わるまでスマホはいじらない。

・ユーチューブは時間を制限してみさせる。

・週末以外はゲームはやらない。

と、家庭ごとにルールが様々あるのですが、実際に約束を破ったとしてもスマホを取り上げることはなかなか難しいようです。

実際に周りであったスマホに関する問題の例として・・・

・親の知らないところで、友達と暴力的な動画を見ていた。

・親が寝たあとに夜中までスマホで遊んでいた。

・歩きながらゲームをしてて転んで怪我をした。

・塾に毎回遅刻する理由が、公園でスマホをやっていたからだった。

・友達とチャッテイングをしながら、人の悪口を言って楽しんでいた。

・塾のビルの裏階段で仲間同士でゲームをやっていて塾長に何度も注意されたが改善が見られないと連絡がきた。

・友達のスマホでやらしいサイトを見ていた。

問題の発覚は氷山の一角で、事後に私たちが気づくことが殆どです。

小6)うちの子の場合

うちの子は、小6ですがスマホを持たせずフォルダーフォンを使用しています。

フォルダーフォンとは、電話とメッセージが送れる機能がついている電話です。

「スマホをもっていないといじめられないか?」

と気になる方もいるかもしれませんが、

それが原因でいじめられたことはありません。

学校で数人、仲のいい友達がいますがうちの子がスマホがなくてもフォルダーフォンでメッセージや電話のやり取りをしながら週末外で遊ぶ約束をしています。

また、スマホがなくても近所の子たちと公園で遊び、漫画カフェに行ったり自分の好きなことをして楽しく過ごしています。

「スマホがないと、IT時代についていけない?」

家のパソコンでパワーポイントで発表資料をつくったり、プログラミング体験をしながら簡単なゲーム作りをしています。

ゲームも大好きなので、週末に時間を決めてアイパッドやノートパソコンで楽しんでいます。

学校で高点数を取るために頑張れるのは、週末楽しくゲームをするためのようです。

メデイアに触れる時間が多い今だからこそ、子どもを守る環境づくりが必要だと思います。

子どもを守るために

子どもの心・頭・体が健康にバランス成長するためには、いろいろな機能が発達しなければなりません。

5感を使い、以下のことを中心にできる環境づくりをすることで、スマホとの距離を保てます。

・本を読む

・知識を広げる体験をする

・体をしっかり動かし汗をかき運動神経を発達させる

・外遊びをたくさんする

・家族、友達と交流しコミュニケーション力、協調性を育てる

・バランスよく食べる

・しっかり寝る

・様々な実体験をする

最後に

今回は、【韓国の小学生のスマホ事情】「小学生にスマホは本当に必要なのか」という内容を紹介しました。

ちょっと堅苦しいトピックでしたが、私たち大人世代が子どもの時になかったこのデジタル機器についてもっと真剣に議論する雰囲気があってほしいと思い書きました。

今では当たり前のように街のあちこちで、小学生がスマホを触っている様子が日常の風景になっています。

学校内や塾の合間にスマホをいじってゲームをしてたり、ユーチューブを見る時代です。

私もいろいろな場面でそのような光景を見ますが、子ども達がスマホに顔を寄せながら楽しそうにしている様子もあれば、退屈で寂しそうに見えるときもあります。

「スマホを持てて子供は本当に幸せなのか?」

子どもの成長に欠かせない大切なことと言えば、友達や仲間との時間です。

心交えた会話や外遊びをとおし、リアルな湧き出る感情体験をとおして、これからの時代に必要な人間力、創造性、コミュニケーション力、情報把握力を伸ばしてほしいものです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。